<環境保護>富士山頂にバイオトイレ常設 今夏から
富士山頂に今年夏、常設のバイオトイレが初めて登場する。3軒の山小屋が、屋外に共同設置
している現在の垂れ流し式トイレに替えて設置する。環境省の「山岳環境浄化対策事業」で補助
対象に決まり、建設費のめどが立ったため。富士山の環境汚染解消へ一歩前進しそうだ。
設置場所は、4登山道のうち、途中から山梨県側ルートも兼ねる静岡県側の「須走口」頂上。
ピーク時には、ご来光の時間帯を中心に1日約1万人が訪れるメーンルート。
設置するバイオトイレは、おがくずに付着させた微生物でし尿を分解する仕組み。昨夏に静岡、
山梨両県が山頂に仮設して実験し、順調に稼働した。1基約1300万円で、環境省が半額補助
し、静岡県と地元小山町も独自に資金援助を検討している。設置作業は7月1日の山開き後にな
るため、今年は既存トイレと併用する。
山頂のほかに、須走口8合目1カ所と、吉田口4カ所(6、8合目)も補助対象になる見込み。
富士山では山小屋44軒のほとんどがし尿を垂れ流し、山頂付近の山肌にはトイレに捨てられ
たごみによる「白い川」ができている。同省国立公園課は「山小屋主体で『白い川』解消に取り
組むのは、富士山の他の山小屋にも良い刺激になり、トイレ改善に弾みがつくと期待できる」と
話している。 【記者:遠藤和行】
西暦2002年(平成14年)2月2日(土)毎日新聞