桜井の月山日本刀鍛練道場 原田さん「刀匠」に
精進実り,後継者として第一歩
 
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 桜井市茅原の「月山(がっさん)日本刀鍛練道場」=月山貞利・全日本刀匠会理事長=で刀鍛冶を
修業中の原田剛さん(26)=東京・八王子市出身=がこのほど,文化庁から「刀匠」の承認許可を受
けた。原田さんは日本刀鍛冶・後継者として第一歩を踏み出した。【記者:稲田敏雄】
 
 原田さんは中学生のころから,日本刀の伝統芸術に心をひかれ,本や刀剣展などで日本刀について
学んだ。都内の刀展で,刀身に「綾杉肌」と呼ばれる文様や,剣や竜の彫刻を施した,「月山刀」を
見て,鎌倉時代(13世紀)から伝わる月山鍛冶のすばらしさに感動した。
 96年,高校卒業後,同鍛練道場に入門し,月山貞利刀匠に師事。4年間は「炭切り」(鉄を火床の
中で熱するために必要な木炭を細かく切る作業)と,貞利さんの「向こう槌(つち)」を続けながら,
鍛練方法を学んだ。
 昨年(平成13年)9月,島根県横田町の美術刀剣保存協会鍛練道場で行われた「刀匠技術保存研
修会」に参加,10日間の刀鍛冶・実地研修をした。この研修と過去の修業の成果が文化庁に認めら
れ,昨年末,刀匠の承認許可を受けた。
 原田さんは,刀匠としての雅号を「貞綱(さだつな)」と決め,「刀鍛冶に人生をかけている。立
派な刀匠なるためがんばります」と力強く話した。貞利さんは95年4月,父貞一さん(故人・人間
国宝)から同道場を受け継いでから初めての刀匠の誕生に大喜び。「伝統技術の奥は深く,現実は厳
しい。ひたすら精進に励んでほしい」と激励していた。
 
西暦2002年(平成14年)1月22日(火)毎日新聞
 
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