文科相「学びのすすめ」アピール「ゆとり教育」を転換も
学力対策本腰 宿題・補習など推奨
 
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 今年四月からの新学習指導要領の実施を前に学力低下への懸念が高まっていることから、遠山
敦子文部科学相は(平成14年1月)十七日、「確かな学力の向上のための2002アピール・学び
のすすめ」と題する異例のアピールを発表した。宿題や課題を推奨するなど「学ぶ習慣」づくり
に向けた細かい点にまで踏み込んだうえで、「できる子」をさらに伸ばすための発展的学習や習
熟度別授業の導入、「つまづきのある子」への放課後の補習など、学力対策に本腰を入れるよう
強く求めている。
 アピールをきっかけに、同省は新学習指導要領への批判や学力低下への懸念の声を一掃したい
考え。遠山文部科学相はアピールについて「(ゆとり教育など)従来の路線を修正するものでは
ない」としている。しかし、発展的学習の内容や補習のあり方など具体的な点に付いては、各学
校に判断が任された形で、現場の動向によって、実質的な路線転換につながっていく可能性が強
い。
 アピールはこの日、東京で開かれた全国都道府県教育委員会連合総会で公表された。
 遠山文部科学相はまず、昨年十二月に公表された先進各国間の学力比較(OECD生徒の学習
到達度調査)で、「宿題や自分の勉強をする時間」が参加国中最低だった点に触れ、「学びへの
意欲・習慣」を身につけさせることが重要と指摘した。
 そのうえで、宿題や課題を適切に与えることや、朝の朗読の導入などを求めた。放課後の補習
などにも言及。完全週五日制で、土曜日の補習も各校の判断で可能とした。
 学習意欲を高める方策として、「英検や漢検、数検、TOFELなど具体的な目標を設定する」
などのアイデアも提示した。
 さらに、学習指導要領を「(学習すべき)最低基準」と強調し、できる子の学力をより伸ばす
ための発展的学習の重要性を強調。これまで指導要領を超える内容は認められなかった教科書に、
高度な内容を盛り込めるようにする。
 
平成14年(西暦2002年)1月18日(金)産経新聞
 
 
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