環境ホルモン 9割除去 滋賀の下水処理場
活性汚泥の微生物が分解?
 
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 処理後の水を琵琶湖に放流している滋賀県管理の流域下水処理場が,処理前の下水に含まれている
環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の約9割をカットしていることが国土交通省と県の調査で分かった。
窒素を除去するための「生物反応槽」の思わぬ”副産物と”みられ,県は11日から大津市で始まる
第9回世界湖沼会議で発表する。
 生殖機能に悪影響を与えるとされる環境ホルモンが生態系に与える影響を調査するため,98〜00
年に夏と秋の2回,約51万人の下水を処理する湖西(大津市),湖南中部(草津市),東北部(彦根
市),高島(今津町)の4処理場へ流入する下水と処理後の水を採取。ノルフェノールなど環境ホル
モン30種類の含有量を調査した。
 その結果,湖南中部処理場では,1リットル当たり5.3マイクログラム含まれていたフタル酸ジエ
チルヘキシルが,処理後は同0.2マイクログラムに減少するなど,平均で約9割の環境ホルモンを削
減できた。
 県下水道計画課によると,県内の処理場は「生物反応槽」に下水をためる時間を,他府県の倍の16
〜18時間にしている。同槽には窒素を分解する微生物を含む活性汚泥が入っており,同課は「この
微生物が環境ホルモンも分解しているのだろう」と話している。
 71年に琵琶湖のPCB汚染を発見した藤原邦達(くにさと)・元大阪大講師(衛生化学)は「処理
施設の効率の良さが理由と思う。さまざまな方法でさらに除去率を高めるべきだ」と話している。(記
者:小川信)
 
西暦2001年(平成13年)11月1日(日)毎日新聞記載
 
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