大阪府立高 10校以上で7時間授業
入試対策 来年度導入を検討
来春から国公立学校で週5日制が完全実施されるのに伴い,大阪府立高校の10校以上が1日に7
時間の授業を検討していることが,(9月)10日わかった。現在,月2,3回の土曜日の授業(各4
時間)がなくなるのを補うためで,大学進学に実績がある高校などを中心にさらに増えるとみられる。
高校の授業時間数は学習指導要領で1週間当たり32時間(1時間は50分)が「標準」とされてい
る。週5日制の完全実施で週30時間となり,1カ月で8時間減る。
また,近年減少傾向で,4年制の国立大学95大学のうち,90大学169学部で3教科以下だった大
学入試センター試験の科目数が,04年入試からは75校の大半の学部で「5教科7科目」になる。い
ずれも大学生の「学力低下」批判にこたえたものだ。
高校では授業時間が減るのに受験科目が増えることになり,「進学校」を中心に授業時間の確保を
迫られている。
毎年150人から200人近い生徒(浪人生含む)が国立大に進学する府立天王寺高校(大阪市,馬路
英和校長)は,来年度からの7時間授業の実施をすでに決めた。生徒の約8割が参加するクラブ活動
の時間も確保するため,現在の50分を45分に短縮する予定だ。三国丘高校(同府堺市)も7時間授
業の導入を決めており,大阪府教委によると,ほかに10校程度が導入を検討しているという。授業
時間数を含めた各高校の教育課程は毎年府教委の承認が必要だが,府教委は「学校や生徒の実態の応
じ,学力を伸ばせる子は伸ばしてやりたい」として,生徒に過大な負担がなければ認める方針だ。
2001年(平成13年)9月11日(火) 朝日新聞掲載