グリーン電力証書システム本格稼働
自然エネルギー利用企業と発電業者仲介
”発行”第一号はソニー
風力発電など自然エネルギーを利用したい企業と発電事業者を仲介し,証書を発行する「グリーン
電力証書システム」が今月から本格的に稼働している。風力発電所の銚子屏風ケ浦風力発電(千葉県
銚子市,出力千五百キロワット)が発電を始め,ソニーがその電力を買い取る仕組みが”証書発行”
の第一号。ソニーは今後十五年間,年間約三百万キロワット時の電力すべてを買い取り,大阪市中央
区のソニータワーで使う。同様のシステムは欧米でも急拡大しており,地球環境対策の面から関心を
集めている。
システムを運営しているのは,東京電力など十一社が設立した日本自然エネルギー(東京都港区)。
風力,太陽光などの自然エネルギーを用いた発電は風が吹かなかったり,曇ったりすると発電できな
いこともあり,設備利用率はそれぞれ20%強,10%程度。火力発電所(利用率約70%)に比べて
効率が悪く,高コストであることが普及の障害になっていた。
しかし,同システムが適用されると,風力発電の場合で,企業側が一キロワット時あたり四円分を
負担するため,発電所も採算をとることができる。
第一号のケースは,風力発電された電力は東京電力が買い取り,ソニータワーには関西電力が電力
を提供する。ソニーが支払う一キロワット時四円のほとんどは風力発電所側の収入となり,コストが
高い分を補う。さらに,ソニーは「グリーン電力マーク」を宣伝に使い,環境への配慮をアピールす
る方針だ。
平成13年(西暦2001年)9月4日(火)産経新聞掲載