実験 アトウッドの実験
1.ニュートンの運動の法則を用いて、物体の落下運動そのものから、初めて重力加速度
の値を求めたのはアトウッドでした。
アトウッドの原実験装置はかなり複雑なので、簡素化して彼の実験を試みてみよう。
参考:重力加速度の値が正確に分かっている
現在では、その重力加速度の値を用いて、ニュートンの運動の法則の
実証実験と位置づけて、この実験を行うこともできる。
2.準 備
おもり(300g, 250g)、鉄製スタンド(大)、C型クランプ
糸(毛糸がよい)、滑車(2個)、定規(1m)、ストップウォッチ
3.方 法
(1) おもり1(質量m1)とおもり2(質量m2)に糸をつけ(m1>m2)、スタンド
に取り付けた滑車に糸を通す。
(2) おもり2を床すれすれに置き、手で支える。その時のおもり1の高さをhとする。
(3) ストップウォッチで、支えていた手を離す瞬間の時刻を0とし、おもり1が床に着
く直前の時刻tを測定する。
(4) 次に、おもり1の高さhをいろいろ変化させて、同じように実験をする。
4.理 論
アトウッドの実験における加速度の値は次の式で求められる。
おもり1についての運動方程式: m1a=m1g−T …… @
おもり2についての運動方程式: m2a=T−m2g …… A
(条件: m1>m2 に注意しよう)
等加速度運動の関係式から、
注意: aの値が大きいと時計(ストップウォッチ)で測定困難である。B式より、
おもり1とおもり2の質量の差を、できる限り小さくしたほうがよい。
5.結 果
実験結果を下表にまとめよう。
5.考 察
(1) この実験によるgの値と実際の重力加速度(9.8m/s2)との差はどうして生じるか。
この差をできる限り小さくするためには、質量や高さをどのようにしたらよいか。
(2) 参考の実証実験をしてみよう。この実験から得られた加速度と、ニュートンの運動
方程式から得られた加速度との差は何%か。
履 歴:
1.原案・MSWordファイル:堀 内 美 甫(帝塚山学園)'99. 4.23.
2.校訂・一太郎ファイル:大 西 修 二(畝傍高校)'99. 5. 8.