教師用「波の反射の作図法」
波の反射の作図の手順
1図をもとにした波の反射波の波面を描く手順を解説して
みよう。その手順を2図に説明する。
2図において境界面XY上で入射波の波面のあたる位置を
A、B′とする。また、入射波の進行方向をOA、反射波の進行方向をAZとする。
さらに、B′よりOA、AZに平行な線分を引き、それぞれO′B′、B′Z′とする。
今、Aを中心とした半径B′Bの半円を描く。B′から
この半円に接する線分B′A′は、入射波の波面がXY面で反射したときに出た
素元波群への接線すなわち、反射後の波面の一つを表してい
る。波面A′B′に直交する方向すなわちAZ、B′Z′が反射後の
波面の進行方向になる。
入射波が境界線XYに到達する位置(たとえば点B′、点Aなど)
からそれぞれB′A′に平行な線を引くと、3図のように反射波の波面が描ける。
なお、入射波の波面はOA方向に時々刻々、連続的に移動するが、入射波の波面の進行の、
周期の整数倍後の瞬間の図と考えれば3図のように描くのが自然であろう。
(波の反射の作図は以上)
考察
2図をもとに反射の法則(入射角i=反射角j)を証明してみよう。
A点において、XYに垂直な線(法線AC)を引き、A点での
入射角∠OACをi、A点での反射角∠ZACをjとすると、
△BAB′と△A′B′Aは合同である。
∵B′B=AA′、 AB′は共通、∠ABB′=∠B′A′A=∠R 故に
∠BAB′ =∠A′B′A・・・・・・・(1)
また、i+∠CAB=∠R、∠CAB+∠BAB′=∠Rより
i=∠BAB′・・・・・・・ (2)
一方、△AA′C∽△B′AC
∵∠AA′C=∠B′AC=∠R、 ∠ACA′=∠B′CA
ゆえに∠CAA′=∠CB′A
すなわち j=∠CB′A=∠A′B′A・・・・(3)
(1)、(2)、(3)よりi=jが導かれる。
(証明終わり)
教師用「波の屈折の作図法」
波の屈折の作図の手順
4図をもとにした波の屈折波の波面を描く手順を解説してみよう。 その手順を5図に説明する。
5図において境界面XY上で入射波の波面のあたる位置をA、E、Dとする。
媒質1、2での波の速さをそれぞれv1、v2、波の波長をそれぞれλ1、λ2とする。5図では波の波面が1秒間にv1=2λ1、v2=2λ2進むものとした。5図のようにA点を中心とした半径2λ2の半円を描く。Eからこの半円に接する線分EF(Fは接点)は、入射波の波面がXY面で屈折したときに出た素元波群への接線・・・すなわち、屈折後の波面の一つを表している。5図のように、Dから線分EFに平行線を引いてAFの延長線との交わりをC点とする。
入射波が境界面XYに到達する位置(たとえば点A、点E、点D)
からそれぞれDCに平行な線を引くと5図のように屈折波の波面が描ける。
また、5図のようにB、A′、Gをとり、A点での入射角をi、屈折角をrとし、また法線をAZ、AZ′とする。
水深の深い媒質1から水深の浅い媒質2に波面が進むとき、波の進行方向は5図のようになり、A点での屈折角rは、入射角iより小さくなる。媒質1、2での波の速さの違いによって結果としてこの5図のように入射角iに対して屈折角rになる方向に波の屈折波が進行する。
なお、入射波の波面はGA方向に時々刻々、連続的に移動するが、入射波の波面の進行の、周期の整数倍後の瞬間の図と考えれば5図のように描くのが自然であろう。 (波の屈折の作図は以上)
考察
次に5図をもとに媒質1に対する媒質2の屈折率n12をv1、v2やλ1、λ2で表してみよう。
波面ABの波において、B点が1秒間にBからDへ進む間にA点はC点まで進む。
また、∠BAD=i
なぜならば i+∠ZAB=∠R、 ∠ZAB+∠BAD=∠R
一方、∠ADC=r
なぜならば r+∠CAD=∠R、 ∠CAD+∠ADC=∠R
である。
また、振動数f(この図では媒質1や2のある点、たとえばA点を1秒間に通過する波の数)が変わらないことから、
屈折の法則は
と表せる。