凸レンズの焦点距離
目的: 凸レンズによる実像を観察し、その位置や大きさを調べて、光源とレンズの距離
やレンズと像の距離とどのような関係があるかについて調べる。
準備: 凸レンズ(スタンド付き)、定規(長めのもの)または巻尺、
光源(蛍光灯や豆電球など、像の大きさを測定しやすい光源を工夫する。
蛍光灯に半透明グラフ用紙を張り付けたものが測定しやすい。
スライドフィルムに平行光線を当てて光源としても良い。)
厚紙(ダブルクリップ等を用いて、厚紙をついたてにする。)
方法:
1) 図のように、光源・レンズ・スクリーンの順に並べ、レンズを左右に
動かして、鮮明な像を生じる位置をさがし、a、bを測定する。
注意;
・光源とスクリーンを固定したとき、レンズの位置は2カ所あることを確認し、
互いの位置の関係を確認せよ。
・光源とスクリーンを近づけすぎると、レンズの位置を変えても鮮明な像を生じ
ない場合がある。
2) その位置で、実物と像の大きさをそれぞれ測定せよ。
3) レンズとスクリーンの間隔を変えたとき、1)2)を測定せよ。
回 |
実物とレンズの
距離 a ( cm ) |
レンズと像の
距離 b ( cm ) |
実物の大きさ
( cm , mm ) |
像の大きさ
( cm , mm ) |
倍率
|
1 |
|
|
|
|
|
2 |
|
|
|
|
|
3 |
|
|
|
|
|
4
|
|
|
|
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まとめ
|
a
( m ) |
b
( m ) |
1/a
|
1/b
|
1/a + 1/b
|
f
( m ) |
a/b
|
1 |
|
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|
2 |
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3 |
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|
|
4
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焦点距離 倍率
注意; まとめの作成には、表計算ソフトを活用できれば能率的であろう。
考察:
1) 焦点距離fとして、a、b、fの間にはどのような関係があるか。
用いたレンズの焦点距離はいくらか。
2) スクリーン上の像の大きさが実物の何倍になるかは、a、bの距離と
どのような関係があるか。
3) 像の明るさは、像の大きさとどのような関係があると考えられるか。
4) レンズを半分程度隠すと、像はどのように変化するか。
凸レンズの焦点距離 (教師用)
目的: 凸レンズによる実像を観察し、その位置や大きさを調べて、光源とレンズの距離
やレンズと像の距離とどのような関係があるかについて調べる。
準備: 凸レンズ(スタンド付き)、定規(長めのもの)または巻尺、
光源(蛍光灯や豆電球など、像の大きさを測定しやすい光源を工夫する。
蛍光灯に半透明グラフ用紙を張り付けたものが測定しやすい。
スライドフィルムに平行光線を当てて光源としても良い。)
厚紙(ダブルクリップ等を用いて、厚紙をついたてにする。)
方法:
1) 図のように、光源・レンズ・スクリーンの順に並べ、レンズを左右に
動かして、鮮明な像を生じる位置をさがし、a、bを測定する。
注意;
・光源とスクリーンを固定したとき、レンズの位置は2カ所あることを確認し、
互いの位置の関係を確認せよ。
・光源とスクリーンを近づけすぎると、レンズの位置を変えても鮮明な像を生じ
ない場合がある。
2) その位置で、実物と像の大きさをそれぞれ測定せよ。
3) レンズとスクリーンの間隔を変えたとき、1)2)を測定せよ。
回 |
実物とレンズの
距離 a ( cm ) |
レンズと像の
距離 b ( cm ) |
実物の大きさ
( cm , mm ) |
像の大きさ
( cm , mm ) |
倍率
|
1 |
23.5 |
64 |
5 |
14.1 |
2.82 |
2 |
64 |
23.5 |
10 |
3.5 |
0.35 |
3 |
28 |
45 |
5 |
8.7 |
1.74 |
4
|
98
|
21
|
10
|
2.1
|
0.21
|
| |
まとめ
|
a
( m ) |
b
( m ) |
1/a
|
1/b
|
1/a + 1/b
|
f
( m ) |
a/b
|
1 |
0.235 |
0.64 |
4.255 |
1.563 |
5.818 |
0.172 |
2.723 |
2 |
0.64 |
0.235 |
1.563 |
4.255 |
5.818 |
0.172 |
0.367 |
3 |
0.28 |
0.45 |
3.571 |
2.222 |
5.794 |
0.173 |
1.607 |
4
|
0.98
|
0.21
|
1.020
|
4.762
|
5.782
|
0.173
|
0.214
|
| |
焦点距離 倍率
注意; まとめの作成には、表計算ソフトを活用できれば能率的であろう。
考察:
1) 焦点距離fとして、a、b、fの間にはどのような関係があるか。
用いたレンズの焦点距離はいくらか。
1/a+1/b=1/f、 この実験では、f= である。
1/a+1/b は、まとめの表のように、ほぼ一定の値になる。一方が無限大
のとき、他方が焦点距離に相当するので、その値が 1/f である。
2) スクリーン上の像の大きさが実物の何倍になるかは、a、bの距離と
どのような関係があるか。
b/a が像の倍率を表している。
3) 像の明るさは、像の大きさとどのような関係があると考えられるか。
a2 の面積ら出た一定量の光がb2 の面積に広がっているので、
倍率の2乗に反比例することになる。
(レンズの直径が大きいほど、像は明るい)
4) レンズを半分程度隠すと、像はどのように変化するか。
像の明るさが1/2になる。(像が欠けるようなことはない。)
補足説明
1 光源
・携帯式の蛍光灯にグラフ用紙を張り付けたものを使うと、倍率に応じて実物の大きさ
を自由にとることができ(1cm単位で増減できる)、結像位置も見つけやすい。
・暗室に近い環境にできる場合は、ノートパソコンの液晶ディスプレイも光源として使
いやすい。
2 有効数字
・精度を3桁にするにはいろいろな点で困難があるが、2桁ならばかなり簡単な実験で
十分に公式と一致することが確認できる。精度をあげる工夫は探求活動としても適当
な題材になると思われる。
3 コンピュータの活用
・データ処理の計算は電卓を使ってもかなりの煩雑なものであり、式もわかりにくいも
のである。この機会に、Excelなどの利用に親しみたい。なお、このソフトはグ
ラフを描く場合にも、大変便利である。
4 その他
実験の精度を上げることも大切ではあるが、”焦点に光が集まる”ことの意味や、
[考察(4)]などの理解が重要と思われる。