演習 電子の比電荷(e/m)の測定
目的 陰極線の正体は電子であったが、発見のきっかけの一つが比電荷の測定であった。
比電荷を測定する原理と電子の性質などを調べる。
方法 電子の 比電荷測定装置(例シマズEM-30型)、真空管用電源装置、直流電流計、スライド抵
抗器等を用いて配線する。熱電子を発生させるヒーター電圧は、6.3v、加速電圧は150〜40
0v、測定装置のコイルには、12v蓄電池と直流電流計、スライド抵抗器を直列に接続する。
ヒーター電源を入れてしばらくしてから加速電圧をかける。電子は、装置内の希ガスのため
通過した道筋が淡青色に光る。この電子の軌道と電圧・電流等から比電荷を求める。
地球磁界の影響を避けるため装置を東西方向に正面を向ける。
原理 真空中で熱電子eを電圧Vで加速すると
2乗して整理すると
e
−=(F )
m
この式から(G )と(H )と(I )の3つを測定すればe/mを求めることが できる。
磁束密度Bは、この場合ヘルムホルツコイルといい、コイルの半径(15cm)や巻き数(130回)
で決まり、B=7.81×10−4×Iで与えられる。Iは、電流計の読みで良い。
演習1 Dの式からコイルを流れる電流を2倍にすれば半径rは何倍になるか
2 Aの式から電子の速度は加速電圧を2倍にするとどうなるか
3 コイルに電流を流さないときは電子はどのような運動をするか
実験データ例
2r=11.4cm r=5.7×10−2m
I=1.3A
V=340V
e/mを求めてみよう。
計算の都合上、次のデータを示す B=7.81×10−4×1.3=1.02×10−3 Wb/m2
B2=1.04×10−6
r2=3.25×10−3
=
正確なe/mは、1.76×1011 C/Kgである。
[考察1]誤差を生じた理由は、B2やr2の式の形にもある。どういう意味か考えてみよう。
[考察2]求めたe/mは、正確なe/mとの誤差は何%になるか調べてみよう。
年 組 番 氏名
教師用 演習 電子の比電荷(e/m)の測定
目的 陰極線の正体は電子であったが、発見のきっかけの一つが比電荷の測定であった。
比電荷を測定する原理と電子の性質などを調べる。
方法 電子の 比電荷測定装置(例シマズEM-30型)、真空管用電源装置、直流電流計、スライド抵
抗器等を用いて配線する。熱電子を発生させるヒーター電圧は、6.3v、加速電圧は150〜40
0v、測定装置のコイルには、12v蓄電池と直流電流計、スライド抵抗器を直列に接続する。
ヒーター電源を入れてしばらくしてから加速電圧をかける。電子は、装置内の希ガスのため
通過した道筋が淡青色に光る。この電子の軌道と電圧・電流等から比電荷を求める。
地球磁界の影響を避けるため装置を東西方向に正面を向ける。
原理 真空中で熱電子eを電圧Vで加速すると
この式から(GV )と(Hr )と(IB )の3つを測定すればe/mを求め
ることができる。
磁束密度Bは、この場合ヘルムホルツコイルといい、コイルの半径(15cm)や巻き数(130回)
で決まり、B=7.81×10−4×Iで与えられる。Iは、電流計の読みで良い。
演習1 Dの式からコイルを流れる電流を2倍にすれば半径rは何倍になるか
B=μ0H H=nI Iを2倍にするとBも2倍
rは1/2倍となる
2 Aの式から電子の速度は加速電圧を2倍にするとどうなるか
Vを2倍にするとvは√2倍
3 コイルに電流を流さないときは電子はどのような運動をするか
等速直線運動
実験データ例
2r=11.4cm r=5.7×10−2m
I=1.3A
V=340V
e/mを求めてみよう。
計算の都合上、次のデータを示す B=7.81×10−4×1.3=1.02×10−3 Wb/m2
B2=1.04×10−6
r2=3.25×10−3
=2.01×1011
正確なe/mは、1.76×1011 C/Kgである。
[考察1]誤差を生じた理由は、B2やr2の式の形にもある。どういう意味か考えてみよ
う。
誤差も2乗されるので、誤差がより大きくなる。
[考察2]求めたe/mは、正確なe/mとの誤差は何%になるか調べてみよう。
年 組 番 氏名